切れない人付き合いからの脱出

人付き合いが怖い状態から抜け出せました。

一次症状と二次症状

1992年に『アブ・アディクション』を刊行したメロディは、「共依存」について5つの中核(コア)となる「一次症状」(プライマリー・シンプトーム)と、5つの「二次症状」(セカンダリー・シンプトーム)とに分類している。

メロディも「共依存」を広義に捉えているが、ここで、一次、二次とは区分しているものの、「一次症状」は症状というより定義的であり、「二次症状」はより症状的な色彩が強い。

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▼一次症状

  1. 適切なレベルの自己評価を体験できないという自己を愛せない障害。
  2. 自己と他者の境界設定ができずに、他者に侵入したり、他者の侵入を許したりするという自己保護の障害。
  3. 自己に関する現実を適切に認識することが困難であるという自己同一化の障害。
  4. 自己の欲求を適切に伝えられないという自己ケアの障害。
  5. 自己の現実(年齢や状況)に沿って振る舞えないという自己表現の障害。

▼二次症状

メロディは二次症状について長く述べているが、そのなかから主な症状を書き出すことにする。

 

1.見えざる逆支配(ネガティブ・コントロール)

共依存者が快適になるためには他者が努力すべきであると支配したり、他者を快適にするためには共依存者を支配してもよいとする。

 

2.恨み

共依存者は、自分を守ったり自己評価を獲得しようとして、無益な恨みを用いる。

 

3.スピリチュアリティの障害

共依存者は、自分の増悪や恐怖や尊敬のために、自分自身のハイヤー・パワーを他者に与えたり、または他者のハイヤー・パワーであろうとする。

 

4.嗜癖、精神疾患、身体疾患

嗜癖者のほとんどが共依存者であり、共依存者の多くが嗜癖や強迫行為を一つ以上持っている。

 

5.親密性における困難

健全な親密性を持っていないので、共依存者は自分の未熟な知覚をチェックできず、他者との関係において痛ましいほどの問題を持ち続ける。

アダルトチルドレンの家族の異種性

狭義のアダルトチルドレンが育った「アルコール依存症家族」は、アルコール依存症者が家族に存在するという共通項はあっても、両親の婚姻状態、同胞数、両親や同胞の性格、経済状態、療育環境、暴力の有無などが異なっている。

したがって、当然、狭義のアダルトチルドレンの家族は、ひとまとまりにできない。

「アルコール依存症家族群」と「非アルコール依存症家族群」と二区分して、その家族に育った子どもたちであるアダルトチルドレンを統計学的手法で抽出しようとするアプローチには、すでに無理があるのである。

その理由は、「アルコール依存症家族」自体が「異種性」(ヘテロジェニィティ)をもつ無数の「亜型」(サブ・グループ)に分かれているからである。

アダルトチルドレンの家族は、すべて異種性を有しているのである。

 

たしかに、家族を「類型化」して、症状との関係を実証的に検討しようとする姿勢は評価できる。

これまでも、それらの手法は、統合失調症、うつ病、拒食症などの数多くの疾患でおこなわれてきた。

しかし、それらの試みは、統合失調症の「高感情表出」(ハイ・エクスプレスト・エモーション)の家族と再発の関係を分析した以外では、ほとんど徒労に終わっている。

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わが国では、家族療法が導入された1980年代に、「拒食症」(アノキシア・ネルボーザ)の家族は、「境界」(バウンダリー)が不鮮明な「網状家族」(エンメッシュ・ファミリー)であるというミニューチンの知見が知れわたった。

しかし、これは「メタファー」としての家族の「類型化」であったから問題が生じなかったが、もし「境界」を定量化して「拒食症」の家族の研究するという試みを行ったら、その研究は成果を上げなかっただろう。

家族を「類型化」して実証的に研究すればするほど、それぞれの家族の持つ「異種性」が均一化され、臨床的に観察された事実が否定されていったことが、これまでの精神医学や心理学の歴史のなかにある。

それはこれまでの家族研究の歴史における逆説的な事実でもある。

 

そうすると、ウォィティツが臨床的に観察したアダルトチルドレンの特徴は、ある典型的な「アルコール依存症家族」とアダルトチルドレンの研究を進める際には、「アルコール依存症家族」をひとまとまりの均一群の家族として扱わない方がよい。

多大なエネルギーを要することではあるが、多症例を対象として「アルコール依存症家族」の「亜型」を抽出して、アダルトチルドレンの心理的特徴や心性や症状を慎重に検討する手続きが必要である。

 

アダルトチルドレンの症状

アダルトチルドレンの心理的特徴、心性、生きづらさなどが顕在化すると、医学的および心理学的な治療を必要とする症状を呈することがある。

 

フリエルによると、その症状としては、うつ病、不安障害、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、解離性障害、人格障害、同一性障害などが認められるという。

さらに、摂食障害、嗜癖(アディクション)、胃潰瘍や大腸炎などの消化器障害、睡眠障害、呼吸器障害なども出現するという。

クリッツバーグはこれに加えて、肩凝り、背部痛、性的機能障害、アレルギーなども認められるとしている。

これらの症状は、慢性で遷延性のPTSD(ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー:心的外傷後ストレス障害)としても捉えることができる症状である。

また近年では、精神医学のサイドからもアダルトチルドレンの症状に関心が集まりつつある。

精神科医のマテューらは、アルコール依存症家族に育った狭義のアダルトチルドレンは、空間恐怖や単一恐怖が強く、気分変調症、全般性不安障害、パニック障害、反社会的症状を高率に持っているとしている。

また男性では、アルコール嗜癖や薬物嗜癖が多く、女性では全般性不安障害が多いという。

ただし、同じ精神科医でもシュキットとヘッゼルブロックやクースナーは、不安障害や単一恐怖は呈さないとしている。

またわが国の中山らは、分裂病様状態や解離症状を呈するアダルトチルドレンを報告している。

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ある不登校の相談で高校一年の長女と母親が訪れたセラーピーの例である。

その長女には、不登校の基底にうつ状態が認められた。

そして、母親には意欲のなさ、生彩のなさ、自分が自分でなく「流されて生きている」という離人体験が認められ、解離性障害が認められた。

また、二女には拒食症が認められた。

このようにアルコール依存症の家族には、その家族成員の数名に症状が認められることがある。

以上のように、アダルトチルドレンの症状は多彩である。

症状からアダルトチルドレンであることを診断することができない。

むろん、アダルトチルドレンのすべてが臨床症状を呈するわけではない。

アダルトチルドレンに生物学的な因子の関与が否定されるわけではないが、親子関係や家族関係の「家族内トラウマ」により臨床症状を呈することは、これまで心理学や精神医学の歴史から遠く乖離した現象でもない。

人間関係が怖い症状

なにか悩んでいる様子なのに、話し合おうとしない

 

《してはいけないこと》

・告白しろ、と詰め寄る。そうすると彼はますます引きこもる。

・心理分析したり、彼の心を読み取ろうとする。「自信がないから、悩みが多くなるのよ」など。

・”腰抜け””弱虫”とののしったり、渾名をつけ、からかったりする。

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《なすべきこと》

・あなたが不安に思っていることを話す。

・ただし、私が話したのだから、あなたも、と強制してはならない。

・自己主張の練習の相手役をかってでる。

・自分が何を恐れているかについて考えさせ、ほかの見方もあることを教える。「明日のことを怖がっているみたいだけど、あなたみたいに素敵な男性が怖がるのは、なかなかいいものよ」などと。

シンデレラコンプレックス

シンデレラコンプレックスを提唱したコレット・ダウリング女史が彼女自身のこの逃避の模様を、どんなに勇敢に述べているかを引用してみよう。

 

「大地や花、数多くの部屋、窓辺の小さな座りよい腰かけ、居心地のよい炉ばたに部屋の隅々。

久しぶりの安堵の中でわたしは、よき子ども時代の最もあざやかな思い出として人々の心に残っているような住まいをつくりはじめていた。

巣をつくると、そのまわりをたくさんの羽毛や綿でくるみ、冷たい外気をよせつけないようにした。

そして、自分もその中へ隠れたのである」

 

ダウリング女史のこの逃避から、一つ重要なことがわかる。

あるカウンセラーは自分の臨床経験から推理するのだが、この時、ダウリング女史はピーターパン人間ではない男性とかかわっていたのではないか。

にもかかわらず、彼女は”母親役”に逃げ込んだのである。

 

つまり、ここでの教訓は明らかだ。

ウェンディになることで安らぎを見い出そうとする女性心理は、もともと相手の男性にピーターパン人間になる素質があるかないかに関係なく起こるということだ。

 

事実、女性には無意識のうちにピーターパン人間を求める傾向が見られる。

一方、彼の目的は母親代わりの女性を得ることにある。

こうして二人は、いくぶん神経症的だが、ピッタリお似合いのカップルになってしまう。

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愛ゆえに見えなかったこの盲点を、ここで見つめ直してみると、ピーターパン人間と少しも変わらない思考の魔術が、女性の中にも働いている。

つまり、ピーターパン人間は、魔法の粉を使って「ないない島」に飛んでいくが、ピーターパンを愛する女性たちも、自分をシンデレラに変身させてくれる魔法の杖をいつも待ち望んでいるのだ。

 

シンデレラは、自分が忍耐と犠牲を払っているなら、いつかはきっとおとぎ話の馬車が迎えに来てくれると思い込んでいる。

この馬車が、彼女たちを苦役と孤独から救い出してくれるにちがいない、というわけだ。

父親コンプレックスへの対策

父親へ

家庭の規則をもっとよく吞み込んで、必要に応じて父親の権威を示す。

ただし、いつも自分だけ善人ぶって、人気取りにうつつをぬかしてはならない。

息子と二人で楽しめることを探す。

ただし、仲よくなろうとするあまり、お金を使いすぎるのはよくない。

お互いに楽しければ、それでよい。

昔、息子と同じように恥ずかしい思いをした時のことを話してやれば、息子は父親の人間的な面に触れるようになる。

人付き合いの礎を築く大切な行動だ。

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あなたが内心抱いている男尊女卑的発言は、息子の耳に入れないように気を付けたい。

母親へ

けっして「お父さんが戻るまでお待ちなさい」と言ってはいけない。

”隠されたメッセージ”はすべて控えるのは当然として、息子を自分たち夫婦の問題に巻き込まないようにする。

思考と感性のアンバランスがトラブルを産む

ピーターパン人間の両親から一つ学んだ。

あまり愉快なことではないが、それが本当なのもまた確かである。

実は夫婦が不仲なとき、不満の口火を切るのは、いつも妻なのだ。

女性たちは通常、自分たちの感情をすぐ表に出す。

というのも、女性は自分の感情生活を大事にするようにしつけられ、人間的な感情を豊かに表現せよと育てられてきたからだ。

女性たちは、いつも自分の感性について考えることをとても大切にしている。

一方、男性の場合は、むしろなんらかの感情が起こっても、それをすぐさま論理的な認識に変えるという形で、自分の感情を抑制してしまう術を学んできたはずだ。

男性は、大脳で感じるようになっている。

思考と感情のこのアンバランスは、ピーターパン人間に出会った親たちにとって、まことに深刻なものになる。

父親は問題をひたすら冷静な論理で解決できるものと信じているし、母親はその反対に、情緒的な苦痛でいっぱいになり、あまりにも感情本位なために、かしこい戦術を見失ってしまう。

ママは、パパを感情が足りないといって批判し、パパは、ママをあまりにもヒステリックだといって非難する。

だが、二人とも問題を自分一人だけで完結する力を欠いているのだ。

不幸なことに、人間は、自分を改善しようとする代わりに、感情的な苦痛ばかり訴える。

彼らは、変化というものはなんでも、ものごとを悪化させると思い込んでいるかのようだ。

しかも女性は、家庭内のもめごとに苦痛を感じる度合いが高いために、とくに女性の側にこの傾向が強い。

そのために、彼女たちは、しばしば自分の夫が冷たくて無神経だと言っては怒る。

彼女たちは、自分たちが傷つけられているだけでなく、自分を愛しているはずの夫によって、なにか欺かれているように感じて、さらに腹を立てることになる。

一方、自分の妻や子どもたちについて、絶望的な気持ちを抱いている人付き合いが怖い男たちが多いのも事実だ。

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しかも彼らの多くは、自分の感情を正しく理解することができない。

はなはだ奇妙なことだが、これらの男たちは、自分が何を感じているのかさえわからなくなっている。

ピーターパン人間の父親の多くは、彼らの息子と同じような感情不能症にかかっている。

これらの男たちは、実は長年の間、ピーターパン軍団の一員だったのだ。

ピーターパン軍団の主流派にならないですんだ唯一の理由は、この父親たちが働く能力を身につけているためだ。

しかし、その分だけ彼らは過剰なワーカホリックに陥っている。

不幸にも、それだけが彼らの誇りにできるただ一つのことになっている場合が多い。

もしこのような男が子どもたちの父親であれば、あなた方の夫婦関係の崩壊に歯止めをかけるためには、もっと詳しいことをいろいろ知らなければならない。