切れない人付き合いからの脱出

人付き合いが怖い状態から抜け出せました。

思考と感性のアンバランスがトラブルを産む

ピーターパン人間の両親から一つ学んだ。

あまり愉快なことではないが、それが本当なのもまた確かである。

実は夫婦が不仲なとき、不満の口火を切るのは、いつも妻なのだ。

女性たちは通常、自分たちの感情をすぐ表に出す。

というのも、女性は自分の感情生活を大事にするようにしつけられ、人間的な感情を豊かに表現せよと育てられてきたからだ。

女性たちは、いつも自分の感性について考えることをとても大切にしている。

一方、男性の場合は、むしろなんらかの感情が起こっても、それをすぐさま論理的な認識に変えるという形で、自分の感情を抑制してしまう術を学んできたはずだ。

男性は、大脳で感じるようになっている。

思考と感情のこのアンバランスは、ピーターパン人間に出会った親たちにとって、まことに深刻なものになる。

父親は問題をひたすら冷静な論理で解決できるものと信じているし、母親はその反対に、情緒的な苦痛でいっぱいになり、あまりにも感情本位なために、かしこい戦術を見失ってしまう。

ママは、パパを感情が足りないといって批判し、パパは、ママをあまりにもヒステリックだといって非難する。

だが、二人とも問題を自分一人だけで完結する力を欠いているのだ。

不幸なことに、人間は、自分を改善しようとする代わりに、感情的な苦痛ばかり訴える。

彼らは、変化というものはなんでも、ものごとを悪化させると思い込んでいるかのようだ。

しかも女性は、家庭内のもめごとに苦痛を感じる度合いが高いために、とくに女性の側にこの傾向が強い。

そのために、彼女たちは、しばしば自分の夫が冷たくて無神経だと言っては怒る。

彼女たちは、自分たちが傷つけられているだけでなく、自分を愛しているはずの夫によって、なにか欺かれているように感じて、さらに腹を立てることになる。

一方、自分の妻や子どもたちについて、絶望的な気持ちを抱いている人付き合いが怖い男たちが多いのも事実だ。

人付き合いが怖い人の克服法

しかも彼らの多くは、自分の感情を正しく理解することができない。

はなはだ奇妙なことだが、これらの男たちは、自分が何を感じているのかさえわからなくなっている。

ピーターパン人間の父親の多くは、彼らの息子と同じような感情不能症にかかっている。

これらの男たちは、実は長年の間、ピーターパン軍団の一員だったのだ。

ピーターパン軍団の主流派にならないですんだ唯一の理由は、この父親たちが働く能力を身につけているためだ。

しかし、その分だけ彼らは過剰なワーカホリックに陥っている。

不幸にも、それだけが彼らの誇りにできるただ一つのことになっている場合が多い。

もしこのような男が子どもたちの父親であれば、あなた方の夫婦関係の崩壊に歯止めをかけるためには、もっと詳しいことをいろいろ知らなければならない。